屋上とホットケーキ。

本誌インタビュー People Get Ready 完全版 vol.12/後藤グミ

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ウチの編集長が大好きな『屋上であいましょう』ってブログ。
見ると載っているイラストや思わせぶりな文章がすごくイイ。そして名前がさらにイイ(笑)! 
もうね、どんな屋上好きさんがやってるのかすごく気になってしまって! ということで、
今回はそんなブログの主、イラストレーターの後藤グミさんに屋上のことなどあれやこれや色々と聞いてきました。




すごくステキなブログですね! 特にブログ名が(笑)。どうしてこのブログ名に?

どうして…。うーん、ブログを始めるときに、名前は意味があるような、ないようなヤツがいいって、なんとなく思ってたんです。「◯◯のブログ」みたいに縛られちゃいそうなのじゃなくて。で、どうしようって考えていたときに『私、屋上が好きだな』って(笑)。私は、屋上って特別な意味があるような、ないような場所かなって思うんです。特に用途がないから何をしてもいいって思える場所というか。それで、このブログもそんな屋上みたいに意味があるような、ないようなユルいブログになるといいなって思いながら、色々考えたすえ『屋上であいましょう』ってつけました。

なるほど、深いですね。そしてそんなブログに載ってるイラストがすごく可愛いです!
昔からイラストは描かれてたんですか?


本誌インタビュー People Get Ready 完全版 vol.12/後藤グミ_a0163747_13171050.jpg描き始めたのは高校生の頃かな。高校生のときに歌人・枡野浩一さんの『枡野浩一のかんたん短歌blog』ってブログにお題の短歌に合わせたイラストを投稿する部門があったんです。それに投稿したら、なんと採用されて! それがうれしくて、その頃から描き始めました。もう『かんたん短歌blog』への投稿は楽しくて、ブログが休止するまで、ずっとやってましたね。

枡野さんと言えば、枡野さんの著書のイラストも描かれてますよね。

そうですね、その投稿がきっかけです。最近も枡野さんのツイッター発の『くじけな』(文藝春秋)という詩集のイラストを描かせていただきました。

他にはどんな所で描かれてるんですか?

最近だとEテレの『できた できた できた』って、子ども向け番組のアニメイラストも少し担当させていただきました。あと集英社のグランドジャンプで『オススメ!たこつぼ教養百科』っていう連載を『ぷよぷよ』を作った米光一成さんと一緒にさせていただいてます。

ぷよぷよの開発者!? すごいなぁ…。それにしても、いろんな所で活躍されてますね!
よろしかったら、ウチの表紙も描いていただけませんか?


本当ですか? 描きます、描きます!!

本当ですか?うれしいなぁ。じゃ、どんな感じの表紙にしましょう?

本誌インタビュー People Get Ready 完全版 vol.12/後藤グミ_a0163747_1329182.jpgいや、まだイメージはぜんぜん(笑)。

ですよね(笑)。では、屋上での思い出とかあります?

思い出というか、印象に残っているのは、小さいときにお父さんに連れて行ってもらったデパート(天満屋)の屋上遊園地かなぁ。そこは小さいながらも観覧車やジェットコースターがあって、子供心に『屋上にこんなモノがあるなんて、すごい!』って思ってました。たまに連れて行ってもらってたんですけど、エスカレーターに乗って屋上に行くまでのあの、高揚感といったらもう(笑)。

分かるなぁ、その感覚。

きっと、この思い出も屋上が好きなった理由の一つかも。

きっと、そうですよ。他にも楽しい思い出はありますか?

うーん、学生の頃、真冬なんですけど友達のマンションの屋上で花火をやったのは楽しかったですね。もう気分はドラマのキムタク気分。本当に楽しかった。オススメです(笑)。

ロングバケーション?

多分(笑)。

僕、あのドラマの屋上で花火やってたシーンすごく印象に残ってますよ。あれ見たとき『いいなぁ、こんな屋上のある家に住んで、山口智子みたいなヒトと一緒に暮らしたい』ってすごく思いましたもん(笑)。

はぁ…。

ごめんなさい……。ちょっと興奮しちゃいました。
では、気を取り直して『こんな屋上があったらいいのに!』とか
『屋上でこんな事がしてみたい』みたいなのってあります?


本誌インタビュー People Get Ready 完全版 vol.12/後藤グミ_a0163747_1318561.jpgしたいこと……。とくにないかも(笑)。私の屋上のイメージって本当に普通の会社がはいっているビルの何もない、ただ冊で囲まれているだけ屋上なんです。さっきも少し話しましたけど、そういう目的がはっきりしない何もない空間が屋上らしいって感じるんです。だから、とくに何かがしたいってのはあまりないですね。

じゃ、『ジュースの自動販売機とベンチがあればとりあえず十分です!なにをするかはその時の気分次第』みたいな感じですか?

そうですね。あっ、したいことじゃないけど、屋上を買いたいかも。

買う(笑)。確かに、僕も出来れば買いたい(笑)。

それで、その屋上に小屋を建てて住みたい。『美味しんぼ』の山岡さんみたいなの!

それはイイ!すごく憧れる。あのペントハウスみたいなヤツ。

いいですよね。本当、建てれたらなぁ。

ぜひ、お願いします。で、建てたら今度はその建物と屋上の取材をさせてください。
で、そんな感じの楽しい表紙もイラストも本当にお願いしますね(笑)。


あっ、そうだった。頑張ります(笑)。

(笑)。ぜひとも、よろしくお願いします。
ということで、今日は色々とありがとうございました。


こちらこそ、ありがとうございました。

ではでは、表紙お待ちしてますね!

了解しました。




で、で描いてもらったイラストがコチラ。

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うーん、やっぱりカワイイ!
そして、雑居ビルの屋上で花束を持つ窓際族なサラリーマンは誰を待ってるんだろう?
なんか、素敵なドラマが始まりそうですね。ってことで、そこの恋する老若男女なみなさん。
その心に秘めた熱い思いを屋上で伝えてみてはどうですか?
きっと、ドラマティックな告白になりますよ。
結果はどうなるか知りませんが……。

ではでは。





本誌インタビュー People Get Ready 完全版 vol.12/後藤グミ_a0163747_1973987.jpg後藤グミ
東京在住のイラストレーター。テレビのアニメや書籍の挿絵など色々な場所で活躍中。
現在、グランドジャンプで「オススメ!たこつぼ教養百科」連載。
また、字とイラストを担当した「枡野浩一短歌集 ロングロングショートソングロング」が
電子書籍アワード2012で読者から好評価を得ている。
屋上であいましょう : http://okujo.exblog.jp/
by okujotosora | 2012-02-19 21:00