屋上とホットケーキ。

本誌インタビュー People Get Ready 完全版 vol.0 後編

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「屋上とそらfree」という屋上をテーマにしたフリーペーパーが発行されるというので、
その発行人・堀江氏(以下:堀)とアートディレクター・岩井氏(以下:岩)に創刊にかける熱い想いや
「そもそも、なぜ今屋上なのか?流行っているのか?」と単純に気になることを、
名古屋老舗百貨店の屋上で、つらつらと聞いてみた。
その後編です。


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ーそもそも、屋上フリーペーパーを制作する事になったきっかけというのは?

堀:「去年、屋上写真集を作ったんですよ。タイトルは「屋上とそら」で。写真選んでレイアウト考えて文章も考えて。もちろん自費出版。で、とあるイベントの時に「屋上とそら」を片手に岩井さんと喋ってて、反応が良かったから、一緒に面白い事やりませんか?って迫って。お酒飲んでる時だったんで、休み明けに「この前のハナシ、本気ですよね?」って念押しまでしました(笑)。」

a0163747_11454852.jpg岩:「そんな感じで誘われました(笑)。
やりたい事あってもやれなかったり、やらなかったりして進まない事って多いじゃないですか。
なのに…何なの、このバイタリティは!すごいなって。
で、昔自分でフリーペーパーやTシャツとか、色々作っていた頃とかも思い出して、
もう一度やってみようかなって。」

ー若かりし頃の勢いが甦って…ですか?

岩:「そうですね、基本的に僕も作りたがりなんです。
それと、何かやりたいけどモヤモヤして前に進めなかったりする、
自分たちより若い世代の人たちも集まれる場所みたいなものになるといいなって思いもあります。」



ーなるほど。
では、最後に僕みたいな屋上初心者にオススメの屋上ってありますか?


a0163747_11495777.jpg堀:「うーん……屋上ビアガーデンかな、大名古屋ビルヂングのマイアミとか。
まだ電気が点いている高層ビルの窓を見上げて
“ああ、人が働いている時にビールを飲む。なんて優雅なんだ”って(笑)」

岩:「分かるなぁ、その気持ち(笑)。」

堀:「「純粋に屋上を楽しむ以外の楽しさがある場所の方がいいかも。
とにかく、一度行ってもらいたいですね。」

ーじゃ、今度、連れて行ってくださいよ。

堀:「じゃぁ次は大名古屋ビルヂングの屋上に集合で。
あの建物も来年、取り壊されてしまいますしね。また消えますよ。屋上が。
無くなっちゃってから気付いても、もう遅いんです。」

岩:「いいですね。最後の想い出づくりに。」

ー是非お願いします。
それでは今日は、本当にありがとうございました。


2人:「こちらこそ。ではマイアミで!」

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今回のインタビューを終えて
「自分にとってすごく大切だったあの場所は、もう無いのかもしれないな」と、ふと思いました。

場所は人それぞれ。みんなで遊んだあの公園であったり、
絶品オムライスを出すあの食堂だったり。
はたまた、部活帰りにみんなで寄ったあの銭湯か。
それこそ、近所のデパートの屋上かもしれないですね。
自分もつい最近、小さい頃、毎日のように通っていた近所の駄菓子屋が、
ついに潰れてしまったことに気が付きました。

堀江氏もいってましたが「みなさん、なくなってからでは遅いですよ」。
一度、想い出の中では、当たり前のように存在するあの場所へ、
実際に足を運んでみてはどうでしょうか?
実はこれが、最後のチャンスになるかもしれませんよ。

もしかすると、もう・・・




インタビュアー紹介:水野 桂助 みずの けいすけ/ グラフィックデザイナー
雑誌・広告のデザインをメインに活動中。
事務所先輩はじまりの様々なご縁を経て、屋上とそらfreeに参加中。
現在、遊びと子育ての両立に悩む1児の父。モットーは「みんなで楽しく!」
by okujotosora | 2010-03-13 12:08