屋上とホットケーキ。

本誌インタビュー People Get Ready 完全版 vol.6 前編/イラストレーター 鷲尾友公

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今回の表紙を一目見て『アッ』と思ったアナタ!
屋上以外に、ストリートカルチャーやファッションにも興味をお持ちですね?
そうなんです! 今回の表紙は名古屋を拠点に、有名ブランド等で作品を発表するなど、
幅広い活躍をされているイラストレーターの鷲尾友公さんに屋上をテーマに
表紙のイラストを描いてもらっちゃったんです。
という事で今回は、そんな鷲尾さんに描いていただいた表紙の事から今後の活動についてまで、
色々と聞いてきました。






—とてもかわいいイラストですね。ありがとうございます!これは、どこかの屋上をイメージして描かれたんですか?

a0163747_23371374.jpg鷲尾さん(以下:鷲)「描いてる時は、特に『ここの屋上』ってイメージはなかったけど、描き終わって見てみると、ロンドンの友達の家をイメージして描いていたみたい。それと、古い建物が好きなのもこうなった理由のひとつかな。」

—なぜ、ロンドンの友達の家の屋上を?

鷲「うーん、むこうって古い建物が、たくさん残ってるし、町の建物が全体的に低い印象があって好きなんですよ。それに、友達の家の屋上は、遠くの方までよく見渡せるし、見上げると空が青くて凄くきれいで! 僕、空を見るのが好きなんだけど、あの屋上で見た空は凄く印象的で。だから、描いたのかなぁ…。あと、今すごくロンドンに行きたい! 実はこれが、こういうイラストになった一番の理由かも(笑)。」

—(笑)。確かにあらためて見ると、このイラストの屋上も遠くの山の方まで景色が見渡せてますね。

鷲「ちなみに山の奥に描いてある4本の塔は『ピンク・フロイド』のジャケットにもなっている『バターシー発電所』です(笑)。」

—そういった細かい設定スキです。実際、見えるんですか?

鷲「見えますよ。このイラストみたいに、すごく遠くの方に。」

—そうなんですね。僕、ロンドンって高い建物が密集している街だと思ってまいした。
では、屋上自体にはどんなイメージがありますか?


鷲「うーん、なんだろう。僕、小学生の頃、初めて行ったデパートの屋上でゲームしてたら、
革ジャンを着た人にお金をとられたっていう思い出があって…。だから、薄暗くてちょっと危険なイメージかな。」

—ちょっと危険なイメージ(笑)。でも、デパートの屋上で、カツアゲに遭うイメージはあまりないですね…。

鷲「だよね…。今は、あの革ジャンを着た人が、たいした大人になっていないことを祈ってるよ(笑)。
あっ、もしかしたら、僕がよく革ジャンを着たキャラクターを描くのは、そのせいかも。いや、それはないな!!」

—(笑)。でも、今回のイラストにも…。

鷲「いるね。革ジャンを着たキャラクターが…。しかも屋上に。」

—ですね(笑)。このイラストには鷲尾さんの思い出が色々とつまっているのでは?

鷲「いや、どうかなぁ…。ただ、絵を描くのが好きなだけだよ。革ジャンも好きだし。」

—好きって大事ですよね。ちなみに、唐突ですが、屋上ってどんな場所だと思いますか?

a0163747_233817.jpg鷲「どんな場所?うーん、横着者ほど上に行くというか、そういう人がよく行く所かな(笑)。もちろん、屋上にいる人がみんなそうなんて思ってませんよ。」

—それはまた、どうしてですか?

鷲「なんとなく、手軽に何かから逃げられる場所なのかなって思うんですよ。なんか面倒なことがあると、なんとなく屋上行って、煙草を吸ったり、ボーっとしたりするイメージってないですか?」

—あります…。テレビでもよく見かけるシーンですね

鷲「でも、行ったからといって、面倒なことは解決しないじゃなですか。気分転換になったり、冷静にはなれるけど。で、最後に何をするかっていうと『降りる』んですよね。その上には空しかないし。稀に降り方を間違える方もいますけど…。」

—確かに、みんな降りますね(笑)。

鷲「だから、僕にとって屋上は冷静になって、何かから逃げていることに気付ける場所なのかなって。客観的に自分の現状を分析できるというか、考えられる場所って感じかなっ。」

—なるほど。話に説得力があるというか…。妙に納得できます!その考え。

鷲「なんすか、それ!でも、納得してくれたなら、良かったよ。」

—(笑)。

屋上の話は、これにておしまい!
この後も、鷲尾さんの今後の活動のはなしなどまだまだ続きます。
その辺のお話は後編のアップまで、しばらくお待ちください。



a0163747_23251491.jpg鷲尾友公 イラストレーション、グラフィックデザインの世界で独自の表現方法を模索しながらペンを走らせるも、その実態は行方知らず。名古屋のスタジオをベースに2007年よりPOPGROUP Recordings全般のグラフィックワークを切り盛りしている。主な活動にadidas berlin、55DSLでのEXHIBITION、BURTON、ONITSUKA Tiger等で作品を発表した。
WASHIO TOMOYUKI WebSite : http://www.thisworld.jp
POPGROUP Recordings : http://www.pop-group.net
by okujotosora | 2011-02-01 19:30